2010年7月9日金曜日

劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演の実現に向けて

 劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演の実現に向けて 

 身体障害者が、みずからの肉体を武器に独創的な舞台空間を生みだす。
 そんな稀有な身体表現の芸術性によって、世界でも高い評価を得てきた劇団が日本にあることを、ご存知でしょうか。
 1983年に創立された劇団態変は、舞台を縦横に動きまわり交錯する身体障害者の、そのうごめき緊迫する肉体の存在感によって、類まれな芸術表現を積み重ねてきました。
 個々の演戯者はレオタードを身につけ、それぞれに「障害」のある体の線をいやがうえにも際立たせて舞台にあらわれる。特徴と個性をもつその肉体が、おのおの独得な律動・呼吸・ペースで身もだえるように動き、転調しながら、集団でこもごもに交錯しつつ、前後・左右・上下にうごめくのです。こうして舞台上に、そのとき一回限りにあらわれる動的なアンサンブルの妙味・迫力は、劇団態変ならではの未曾有のダイナミズムで観るものの心を打つはずです。
 その表現はついに「障害が有る・無い」の違いを越えて、わたしたちがみなそれぞれに固有の肉体をもっていること、その肉体の内側で、それぞれに独得な苦悶や歓喜、希望や絶叫を秘めながら生き、そのおのおのが、交錯しながらもしりぞけ合わずに共存していくほかないいのちであることを、鮮烈に体感させる。そんな不思議な啓示へとわたしたちをいざなうのです。
 この劇団は、作・演出を手がける代表の金満里自身をはじめ、演戯する団員はみな身体障害をかかえる者ばかりという困難さをもちながら、よくその活動を持続し、また日本国内での公演だけではなく、すでにアフリカ・ケニアでの公演(1992年)を皮切りに、数度におよぶ海外公演をも重ねてきました。1997年にベルン・ダンス祭典(スイス)に招かれた劇団態変の舞台は、劇評のなかで「今夜、革命が起きた」という衝撃の声が発せられるほどに、従来の身体表現や舞台芸術における常識をくつがえす、斬新な表現力を示しました。 彼らの舞台をまのあたりにすると、「美しく鍛え上げた肉体」の「優美」さや、あるいは「超絶した技巧」ばかりを称えることに傾きがちな、そういう美意識そのものを根底から揺すぶられる、その痛快な驚きが人びとをとらえたのです。
 このたびその劇団態変が『ファン・ウンド潜伏記』という新しい作品をもって、韓国での公演に乗りだすプロジェクトを打ち出し、準備を始めました。金満里作・演出によるこの新作は、2009年秋に大阪で初演され、この劇団の新境地をひらく作品として好評を得ています。
 わたしたちは、劇団態変の新たな挑戦を応援し、韓国公演を実現するために、多くのみなさんがこのプロジェクトに参加してくださるよう訴えます。

2010年5月30日
                   劇団態変・韓国公演を共に実現する会


<呼びかけ人>
愛沢革(詩人、翻訳家)
井面信行(近畿大学文芸学部長)
大越愛子(近畿大学教員)
大野悦子(大野一雄舞踏研究所コスチュームディレクター)
大野慶人(大野一雄舞踏研究所代表)
キタモトマサヤ(劇団遊劇体主宰)
金時鐘(詩人)
清眞人(近畿大学教員)
久保惠三郎(牧師、記録映画監督、俳優)
高賛侑(ノンフィクション作家、劇作家)
小池照男(映像作家)
小暮宣雄(京都橘大学教員)
小堀純(編集者)
坂手洋二(劇団燐光群劇作・演出、日本劇作家協会会長)
笑福亭銀瓶(落語家)
芹川藍(劇団青い鳥主宰、演出家、アクティング・セラピスト)
武田一度(劇団犯罪友の会主宰)
趙博(浪花の歌う巨人)
丁章(詩人)
天鼓(ヴォイスパフォーマー)
中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
中山千夏(作家)
長井八美(プロデューサー)
西堂行人(演劇評論家、近大教員)
野村雅一(総合研究大学院大学副学長)
飛田雄一(神戸学生青年センター館長)
平田オリザ(劇作家・演出家、大阪大学教授、内閣官房参与)
平田大一さん(演出家・南島詩人)
福本年雄(ウイングフィールド代表)
松本雄吉(劇団維新派主宰)
三上寛(フォーク歌手)
三木草子(フリー)
水野直樹(京都大学教員)
ミヒャエル・シュレーン(ドイツ文化センター・大阪館長)
鷲田清一(哲学者)
(以上、五十音順)

2010年7月4日日曜日

「共実の出逢いの会」第1回のご報告

共実の出逢いの会
 第1回「ファン・ウンドとその時代」/講師:水野直樹さん(京都大学教員)

6月26日(土)の夜、雨の中、24名の方がご参加くださいました。
水野先生は、5月30日の結成集会でのミニレクチャーでは触れられなかった事柄について、新聞記事や史料を用いながら、解説してくださり、ファン・ウンドの人生と彼が生きた時代について、より深く学ぶことができました。
この会の報告は、現在準備中の共実の通信に掲載予定ですので、楽しみにお待ちください。


2010年6月15日火曜日

6/26(土) 共実の出逢いの会/第1回「ファン・ウンドとその時代」

 「劇団態変・韓国公演を共に実現する会」は、5月30日大阪にて、結成集会を開催し、態変を応援する市民のうねりを生み出そうと第一歩を踏み出しました。
 この集会にて私たちは、劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演プロジェクトに参加する人びとのあいだに、豊かに広がってゆく出逢いの可能性を感じることができました。

 6月からは「共実(ともじつ)の出逢いの会」を企画し、出逢いの広がりの中に「態変を応援しよう!」という一人ひとりの熱意とその連鎖を生み出し、日本から韓国へ態変を送り出すための具体的な力へとつなげていきたいと考えています。
 第1回は、結成集会にて、たくさんの写真や画像を用いながら、主人公ファン・ウンドの故郷と彼が生き抜いた時代、そして「志と真の芸術によって人と人は結びあえる」という信念を貫いた生き様を鮮やかに感じさせてくださった水野直樹さんを再びお招きし、時を越えてファン・ウンドに出会うひとときを過ごしたいと思い
ます。
 多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
                     
2010年6月 劇団態変・韓国公演を共に実現する会

*劇団態変ホームページ
  http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen/
*『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演プロジェクトについて
  http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/korea/korea_home.htm

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  共実の出逢いの会●第1回「ファン・ウンドとその時代」
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[日 時]6月26日(土)18:30~20:00
[場 所]メタモルホール(大阪市東淀川区西淡路1-15-15)
     http://www.asahi-net.or.jp/~TJ2M-SNJY/meta/meta_map.htm
[講 師]水野直樹さん(京都大学教員)
[参加費]500円
[定 員]40名
[申 込]6月22日(火)までに下記までご連絡ください。
     taihen.tomojitsu★gmail.com
     (メール送信の際は★を@に変えてください)

     定員に達し次第、申込を締め切りますのであらかじめ
     ご了承ください。なお、終了後に交流会(別途参加費
     が必要)を予定していますので、参加ご希望の方は、
     お知らせください。
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2010年6月12日土曜日

カンパのお願い

 ただいま劇団態変のスタッフは、2010年1月と5月に続き、渡韓中です。
 今回の目的は、韓国側の支援者組織の体制作り。
 このプロジェクトは、日本と韓国、両国の市民の力を合わせて実現に向けて着実に動き出しています。

 現地での具体的な動きとして5月の韓国での現地障害者とともに行ったワークショップの様子が下記ブログにアップされていますので、ぜひご覧ください!


 劇団態変は、今後も数回にわたるソウルでのワークショップを行う予定で、2011年3月の公演直前稽古ももちろん行います。
 そのために、必要なのが、スタッフや役者や黒子の、渡航費・滞在費です!
 これらプロジェクトにかかる劇団態変の取り組みをサポートし、韓国公演の成功のために、カンパのご協力をお願いいたします。

●1 口 2,000 円をお願いします。
(2,000 円以下でも歓迎。2口以上、大歓迎!)

●振込先
ゆうちょ銀行 振替口座
 口座番号:00950‐0‐171064 (加入者振込店:大阪支店)
 口座名称:劇団態変・韓国公演を共に実現する会

※他の銀行などからの振込口座として利用する場合は、下記のとおりご指定ください。
店名(店番):○九九(ゼロキュウキュウ)店(099)/預金種目:当座預金
口座番号:0171064/口座名義人:同上

2010年6月6日日曜日

5/30(日) 結成集会のようす

こちらに写真や報告記事がアップされていますのでご覧ください!
ともじつによる報告は、6月26日発行予定の通信にてお伝えします。

2010年5月25日火曜日

5/30(日)劇団態変・韓国公演を共に実現する会 第1回の集い、開催!

  身体障害者がみずからの肉体を武器に独創的な舞台空間を生みだし、その稀有な身体表現の芸術性によって高い評価を得てきた劇団態変(主宰:金満里)が、このたび新作『ファン・ウンド潜伏記』をたずさえて、韓国公演に乗り出します。
 今回の公演プロジェクトは、韓国・ソウルでも障害者をエキストラに迎え、また現地の健常者にもスタッフとして協力してもらい、日韓両国の市民が公演実現を支援する会をつくって、市民同士の交流の渦の中で「今まで誰も見たことのない芸術」を創りだそうというものです。
 劇団態変は1983年創立以来、日本国内外で公演を重ねてきましたが、身体障害者による、セリフに頼らない集団群舞によって、従来の身体表現や舞台芸術の常識をくつがえす斬新な表現力を示してきた劇団です。
 いまこの劇団が立ち上がって、日本と韓国をつなぐ、あたらしい民間交流、芸術交流の波を生みだそうとしています。すでに劇団態変の先発隊は2度にわたり現地におもむき、韓国側の支援者と協働でソウルと固城(慶尚南道)の2都市での公演の実現に向けて動き出しています。

 日本では、5月30日に「劇団態変・韓国公演を共に実現する会第1回の集い」を開催し、劇団態変の新しい挑戦の応援の輪を広げていきます!当日はパフォーマンスあり、ライブあり、ミニレクチャーあり。劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』の魅力に迫る多彩なプログラムでお届けします!
 みなさま、ぜひともお越しください!

◆◇◆劇団態変・韓国公演を共に実現する会 第1回の集い◆◇◆
[日時] 2010年 5月30日(日)
    18:00 開場/18:20 スタート(20:30 終了予定)

[主なプログラム]
 ・プンムル(みのおチャンゴヨロカヂ)
 ・劇団態変パフォーマンス「喪失の壁」
 ・ミニレクチャー「ファン・ウンドとその時代」
   (水野直樹さん/京都大学教員)
 ・『ファン・ウンド潜伏記』ダイジェストDVD上映
 ・支援呼びかけアピール
 ・浪速の歌う巨人・パギやんのライブ

(東淀川区西淡路1-4-18 TEL06-6321-3816)

[資料代]500円

[定員]200名(事前申込不要)

[主催]劇団態変・韓国公演を共に実現する会(準備会)
taihen.tomojitsu★gmail.com
(メール送信の際は★を@に変えてください)

*劇団態変・韓国公演プロジェクトについて詳しくはこちらをご覧ください。